本日は束の間の晴れ。
「憂鬱な気分を吹き飛ばせっ!」な勢いで、本日もヘアドネーションのお客様を紹介していきます。
本日のお客様はこちら。
ヘアドネーションのきっかけは・・・・
「数週間後に婦人科の手術で抗がん剤を使用する予定で、その時に『髪の毛は全部抜ける』と言われているので、抜ける前にヘアドネーションしようと思った」とのこと。
「でも、多分長さが足りないと思います・・・・」と仰ったので、早速長さを測ってみました。
結果はお客様が仰った通り、襟足の部分の長さが31センチに足りませんでした(T ^ T)
その旨をお伝えすると、「長さが足りないなら、ヘアドレーションしないで結べる長さにしようかな‥‥」と迷っていらっしゃいました。
「あと、髪の毛が抜けた後に被ろうと思っているウィッグを持って来たんですけど・・・」と、箱から、新しいウィックを取り出して見せて下さいました。
お客様が既にウィッグをお持ちでしたので、「ショートにしてみて収拾がつかなかったら、手術前でもこちらを被ってみてはいかがでしょうか?」とアドバイスさせて頂きました。
そうしましたら、「そうですよね‥‥‥そういう手があるならショートにしてみたかったので、思い切ってやってみようかな!」と、一気に話が進みました。
ショートにするということになり、改めて全体の長さを測ってみたところ、トップと横の髪の毛はギリギリ31センチ取ることが出来ますが、やはり襟足は31センチに長さが足りないのでヘアドネーションは出来ません。
トップと横の髪の毛だけヘアドネーションして、それからショートヘアに整えていくことに。
では、早速ゴムで結んでいきます。
ショートにするので、ボブの時の様な下ろして結ぶパターンではなく、中に浮かせる様に結びます。
横から見るとわかり易い、こんな感じですね。
では、切ります!
切り終えました。
襟足の毛はヘアドネーションに使えないので、ゴムでは結びませんでした。
何だか変な感じですね‥(^^;;
この様にしっかりと毛束が取れました。
短めに見えますがしっかり31センチあります。
では、ここからカットに入っていきます。
さっぱりショートヘア。
後ろ姿はこんな感じです。
横です。
シルエットの1番高くなってるところがあると思うのですが(丁度矢印の先にあたる部分です)、本来はこの一番高くなってる部分をもう少し下にした方が女性らしい柔らかなシルエットが出るのですが、31センチの毛束を取らなくてはいけなかったので、この様な選択になってしまいました。
お客様にはご了承済みです。
前から見るとこんな感じです。
前髪の毛先が曲線を描いていて柔らかな雰囲気を出しているのですが、これはお客様が以前かけたパーマの残りが良い仕事をしてくれています。
最初、前髪を短くしようと思っていたのですが、「もしかしたらこのパーマが活かせるかも」と思い長めに残しておいたのが正解でした。
後ろも短くなって、前髪も直線的になってしまったら男性っぽい雰囲気に仕上がってしまうので、結果いい感じになったかなと思います。
後日、手術の終了したお客様がウィッグを被ってご来店なさいました。
写真を撮るのを忘れてしまったのですが、ウィッグを被った状態でお客様のお顔の雰囲気に合わせてウィッグのカットをさせて頂きました。
カットする前は、どこか不自然でウィッグがお顔に馴染んでいなかったのですが、カットで調整を入れたらとても自然な雰囲気に仕上がりました。
このお客様の様に、ウィッグのカットも出来ますので是非ご相談下さい。
ヘアドネーションの輪がもっともっと広がっていきます様に・・・・☆
西小山美容室・ヘアメイクwing