何もしないままあっという間に夏が終わり、気付けばもう9月・・・・。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
本日もヘアドネーションのお客様のご紹介です。
とても艶のあるきれいな髪の毛ですが、ヘアドネーションするには少し長さが足りない様な・・・・そんな感じがします。
ヘアドネーション後のヘアスタイルは特にご希望がなかったので、兎にも角にも長さを見させて頂くことにしました。
「31センチ以上」という長さの規定がありますので、早速長さを測ってみました。
測ってみましたら、襟足は刈り上げにしたとしても31センチには到底長さが足りません。
上の方は、辛うじてかなり短めのショートヘアにすれば、何とか規定の長さが取れそうです。
その旨をお客様にお伝えしたところ、
「短くなってもいいので、長さが取れるところだけでも毛束にしてほしい」とのことでした。
という訳で・・・・
今回のゴムを結ぶ位置はこの辺りにします。
毛束を作るのには長さが足りないので、かなり上の位置にしました。
これは、ベリーショートになるゴムの位置です。
今回はこんなに上の位置で切ります!
上の位置すぎてドキドキ・・・・!!!
取れた毛束がこちらです。
切ってみると、かなりウネウネしたクセが出ました。
切る前の写真と照らし合わせてみます。
髪の毛が黒くてクセのうねり具合が見づらいので、ピンクの線でうねりを示します。
丁度、上の写真でピンクの線で示したのクセの毛束が、
この1番右端の毛束です。
お客様のクセは左よりも右が強いので、毛束のクセもその通りに出ています。
面白いですね!
取れたてホヤホヤの毛束とパチリ☆
ちょっと短めに見えますが、ギリギリ規定の長さで毛束が取れました!
耳から上の髪の毛は、長さがギリギリありましたので毛束として取れたのですが、耳から下の髪の毛は残念ながら長さが足りなくて、ヘアドネーションの毛束にはなりませんでした・・・・。
折角頑張って伸ばして下さったので、捨ててしまうのは余りにも勿体ないので、ヘアドネーションの毛束にならなかった襟足の毛束を記念にお持ち帰りになるか伺ったところ、「要らない」とのことでした。
ブツ切りの状態は、こんな感じです。
・・・・とっても変な髪型ですね 苦笑。
拡大したものがこちらです。
分かり易い様に、ハサミを入れたところをオレンジの点で示してみます。
上の長さに合わせて襟足も短く切るので、襟足は生え際ギリギリのところでブツ切りにしました。
ブツ切りを横から見るとこんな感じです。
こちらの写真も、ブツ切りのラインが分かり易い様に点線で示してみました。
このかなり短いブツ切りヘアを、ショートヘアに仕上げていきます!
仕上がりはこんな感じです。
襟足は刈り上げこそしていませんが、長さがないくらい短くさせて頂きました。
前から見るとこんな感じです!
お客様の髪の毛にはクセがあるので、そのクセを活かして斜め前髪に出来る様に流れる様に段を入れました。
こちらのお客様は、「ベリーショートに切ってはロングになるまで伸ばす」というサイクルを繰り返していらっしゃるそうなので、この短さにも慣れていらっしゃいます。
ずっとロングやセミロングしかなさっていない方には、このくらいの短さにすれば毛束が取れるとしても、このくらいのベリーショートは正直おすすめしません。
何故かというと、ロングと比べると朝のセットがとっても大変だからです。
まさに、このブログのこの部分を製作している時にヘアドネーションのご予約が入り、カウンセリングをさせて頂きました。(このお客様をAさんとします)
Aさんも、まさにこちらのお客様と同じ長さで、背中の真ん中くらいの長さでした。
Aさんは「長さが足りるか分からないですけど・・・・」と仰って、ご希望のヘアスタイルの画像を見せて下さいました。
その画像は、限りなくボブに近いショートボブの時の篠田麻里子さんみたいなヘアスタイル。サイドの長さが顎くらいまであるヘアスタイルです。
長さ的に完全に無理です・・・・。
製作途中のこのブログをご覧頂いて、「Aさんの今の長さで31センチ以上の毛束を取ろうとすると、こちらのお客様の様なベリーショートになってしまいます」とお伝えしました。
続けて、「ご希望のヘアスタイルになさる場合ですと、毛束の長さが20センチほどしか取れないので、ヘアドネーションの毛束にはなりません」ともお伝えしました。
とても悩まれていらっしゃいましたので、「ヘアドネーションの毛束にするにはあと10センチちょっと必要なので、更に1年くらい伸ばして頂きますとヘアドネーションも出来ますし、ご希望のスタイルに切ることも出来ます」とお伝えしましたら、更に悩まれてしまいました・・・・汗。
・ヘアドネーションの毛束を取るためにベリーショートにする
・ヘアドネーションを諦めてご希望のヘアスタイルにする
・ヘアドネーションもご希望のスタイルも諦めないであと1年伸ばす
究極の3択ですね・・・・Σ(-᷅_-᷄๑)
Aさんは暫く悩まれた後、「ショートにしようかな・・・・」と仰ったので、今までショート歴があるかどうかを伺いました。
Aさんにショート歴はなく、殆どロングで過ごして来られたそうです。
私自身がショートヘア(ほぼベリーショート)なので、「お客様皆さま、私を見て『起きたらそうなってるんでしょ? ショートは短いから楽でいいわよね〜』と仰るのですが、朝起きたらこうなっている訳ではありません。朝起きると人様にお見せ出来ないくらいの爆発ヘアです。ロングと違って、ちょっと濡らしたくらいの寝癖直しくらいではスタイルにならないので、朝は必ずシャンプーします。その後、私の場合はドライヤーで形付ける様に乾かし、ヘアアイロンで動きを付けます。その後にワックスで仕上げます。すべての工程で30分弱かかります・・・・」と申し上げたら、「ショートはやめます・・・・」とのことでした(;´д`)
結局、Aさんは「どこまで頑張れるか分からないけど、取り敢えずもう少し頑張って伸ばしてみます」と仰ってお帰りになりました。
慣れていれば何てことないのですが、ロングからいきなりのベリーショートはかなり苦戦されるかと・・・・。
「朝はちょっと癖を直して結ぶだけ」というロングの方には、ショートヘアはちょっとハードルが高いかと思います・・・・。
やはり1番のオススメは、ロングからボブ。
ボブからショートボブ。
ショートボブからショート。
ショートからベリーショート。
この様に段階を踏んでいくのが、色々な意味で1番良いのではないかなぁと思います。
あと1番の盲点は、ご自分で短く切って良かったと思っても、周りの方に「長い時の方が良かった」と言われてしまうと、女心は複雑なもので必ず後悔してしまいます。
周りの声ってメンタルに激しく影響するんですよね・・・・。
なので、徐々に短くして周りの目を慣れさせていくことも必要かな、と思います。
脱線してしまい、更に長くなり、着地点がよく分からなくなってしまいましたが(汗)、要は『背中くらいの長さでヘアドネーションの毛束を取ろうと思うと、ベリーショートになってしまいます』ということです。
Aさんの様に色々アドバイスさせて頂きますので、ヘアドネーションご興味のある方は是非是非お気軽に相談下さい!
ヘアドネーションの輪が、もっともっと広がっていきます様に・・・・。
西小山美容室・ヘアメイクwing